田舎に帰るという選択肢を子供たちに与えたかった

ヒト・くらし

浜田 宏勝さん
出身:七尾市
(株)七尾街づくりセンター

都会に出てくるのは難しいことではない~子供たちの原風景を七尾に~

Uターンの浜田さんは、七尾に移住する前は転勤族でいろいろなところを回っていたという。そもそも定年したら田舎に帰ろうと奥さんと話していたというが、それを早めた理由は三人の子供達の存在が大きく関係している。

「自分は住んだ経験があるからいつか石川に戻ろうという思いがあったけれども、子供達がこのまま東京で過ごしていたら、東京が生まれ故郷になって最終的に石川に帰るつもりはなくなると思った。だからまずは田舎に住もうと、子供たちに田舎の生活をしてもらおうと思って。都会に出ていきたければ、自分がそうだったように行けば良いと思う。そこを自分で選んでもらおうと思って。いつかは自分たちで選んでどこへいくも良いとしても、自分たちの原風景は七尾だったって言えるようにしてあげたかった。」

住んだ事があるという経験は大事。移住する際、いろんな意見もあったというが、実際に帰ってきて「子供達が『こっちにきてよかった』といっつも言ってくれるのが一番うれしい」と浜田さんは笑顔で話してくれる。

『起業しないと田舎には帰れないんだ』って思った事がはじまり

浜田さんは七尾街づくりセンターで事業承継の担当をしている。自身が移住する際に感じたことは『起業しないと田舎には帰れないのか?』だという。この経験から浜田さんが当時思った『こんなシステムあればいいのに』というものを事業承継という形で現在仕事にされている。それは移住の第三の道だ。

「起業するか、雇われるかの選択肢の他に、移住の第三の道というところで後継者不足の会社、辞めていこうとする会社と移住してくる人がうまくマッチングして、そこを事業承継していく事が出来ないかなと思って、街づくりセンターで働いています。自分が移住するときにそういう紹介されるような所があれば良いなと思っていたので。とはいえ事業承継だって起業みたいなものですけど(笑)」

それには様々な問題があるが、浜田さんは先代の考え方、思いの『共感』の部分をいかに引き継ぐかを特に大事にして仕事をされている。

『七尾は良い所だ』と普通に言えるような空気をつくりたい

人生の後半は七尾に根を落とし、まずは自分や自分の家族が七尾を好きになる。そして、七尾はこんな良い所だということをみんなに広めたいと浜田さんは話す。

「大きな決断をして七尾に戻ってきたので、この決断が良かったと自分の子供達が思ってくれることに力を注ぎたい。七尾で暮らした経験がよかったなといえる七尾にしたい。良いところはいっぱいある」

今後、移住を考えている方の中で、浜田さんと同じ想いを持っている方は多いはず。ぜひ一度七尾街づくりセンターに相談してみてはいかがだろうか。


フォトライター 宮本一輝(石川県小松市出身)
インスタグラム:ciao_vamoskazu

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